この記事は、宅建試験に関してまったくの無知で10年間ろくに勉強をしていなかった私が宅建の試験に合格した勉強方法の話です。知り合いに宅建の資格を持っている人もいない、宅建の勉強を教えてくれる人もいない環境でも宅建試験は受かります。
私が試した結果良い勉強方法、良くなかった勉強方法を書いていますので参考にしていただけたらと思います。
はやく勉強方法を知りたい方は目次から「試験の内容」へ飛んでください。
なぜ記事を書こうと思ったか
友人が私の話を聞いて試験を受けると言ってくれました。その友人は設備関係の仕事に勤めてはいますが、宅建の内容に関しては無知です。
それでも私の話を聞いて試験を受けようと思っていただいたことがすごく嬉しく思いました。
もし、全く知識がないからと試験を諦めようと思っている方がこの記事を読んで、頑張ってみようと思ってほしい、そして受かってほしいと思い記事として残そうと思いました。
試験を受けるまでの道なり
受けた理由
履歴書に書くことがなかったから
これだけです。
私の履歴書には自動車免許しか書くことがありませんでした。それに加えて高校中退となれば、転職をするときに魅力のない履歴書を提出することになると不安に思ったからです。
なぜ宅建なのか
・宅建の認知度が高い。
履歴書に書いたときに誰でも知っている資格がほしかった為です。
・受験資格がない
経験年数や高校卒業など受験資格が必要なものが多い中、宅建は年も関係なく誰でも受けることが出来る。
・受験にかかる費用が安い
独学であれば参考書、問題集、試験費用で受けることが出来る。(教材費約1,5000円+受験料7000円)
宅建をすすめる理由
宅建は一般的に合格率15%〜17%の競争試験です。
競争試験とは
引用元:コトバンク
多数の志願者の中から一定の人数を選抜するために行う試験。
点数ではなく人数で決める仕組みになっているため、合格点が上下します。
受験資格がないと言うことは、まったく勉強していない人もいます。もし不動産業界で働いている人であれば、とりあえず受けるように会社から命令された方もいるでしょう。
17%と聞くと辛い気がしますが、みんながみんな勉強しているわけではありません。そう考えると希望が見えます。
ダメな勉強方法(一年目)
最初に始めたのは試験の半年前くらいです。参考書を一冊買って読んでみて勉強出来そうであれば受けようと思ってたくらいふわふわした気持ちで始めました。
・勉強する順番がばらばら
参考書は大半が勉強したほうが良い順番で構成されています。
ですが…読んでて飽きちゃうんですよね。私の性格ですが、訳がわからないと眠くなって寝てしまう。どこまで読んだかわからない状態でまた参考書を読み始める。そりゃ頭に入らない訳ですよね。
・参考書も中途半端な状態でYouTubeで勉強動画を見始める。
勉強動画も順番に見ない。宅建試験の内容は似てるようで違う言葉が多く存在しますので、ばらばらに勉強すると内容が混ざってしまいます。
・参考書や問題集を買っただけで勉強した気になる
ダメだと分かっていてもやってしまうんです。
こちらのダメな勉強方法は第三者からすると当たり前だろ!と思うことが多いと思いますが、自分だと分かっていても直せないところです。
反面教師として同じ勉強方法は絶対にやめて下さい!
試験問題の内容
4肢択一式です。
4肢択一式とは4個中1つが正解のマークシート式です。文字を書かせる問題は出ません。
1.権利関係 約14問
2.宅建業法 約20問
3. 法令上の制限 約8問
4.税・その他 約8問
計50問(一問一点)
試験は大きく分けて4つの分野で構成されています。(私の利用していたテキストでは、「法令上の制限と税・その他」で一冊になっているので勉強本では3個に分かれていました。)
35点〜38点あたりが最近の合格点です。
満点を取る必要はありません。ですが、この合格点と問題内容を、見てみると宅建業法は満点をとるくらいしっかりと覚えておいたほうが良いです。
試験への三箇条
第一条【勉強時間は新しく作るものではない】
いろんなサイトで勉強時間の目安が書いてあると思いますが、私は特に勉強時間を決めていません。その代わり、習慣の中でどこかの時間を勉強の時間に変えて下さい。
例えば…
・YouTube・SNS・ドラマを普段見ている方は1日1本、見ていた時間を削ってその時間を勉強に使います。
・仕事をしている方は仕事の休憩時間にネットサーフィンの時間を参考書、問題集を読む時間にします。
・音楽を聴いている時間にYouTube等の勉強動画を耳で聴きます。
・料理中に横で勉強動画を流します。
YouTubeでは一つの勉強につき約10分です。空いた時間に嫌になるほど見ましょう。
第二条【睡眠時間は出来るだけ削らない】
出来るだけ睡眠時間は削りません。
削っても寝る前の1時間か、朝1時間の睡眠どっちかを削ります。睡眠不足では勉強も出来ませんし、頭にも入りづらい為です。仕事もまともに出来なくなります。
その為に他の時間を削れるよう心がけます。
特に試験前日の夜は夜更かしせず睡眠をしっかりとることが大事です。
同じ試験を受けるライバルと唯一平等なのは1日24時間あるということだけです。睡眠以外の時間をどれだけ削れるにかかっています。
第三条【受験を受けるのは今年から】
申し込みが間に合うようであれば今年から受けるようにしてください。
受験一年目の私で唯一褒めてあげたところです。
7000円+交通費はかかりますが、勉強への気力が変わりますし、試験に慣れるのも勉強の一環です。勉強時間が少ないから来年から受けようとなると、まだ勉強しなくていいやという気持ちになります。
勉強道具
テキスト
テキスト(参考書)はどれでも書いてあることは一緒です。言い回しや語呂合わせの単語が変わるくらいですが相性もありますので、本屋に行って自分の好きな見た目で選んで構いません。
※今年度に買った本でない場合には、改正部分がないかチェックしてください。ネットで調べれば出てきます。
問題集、過去問
問題集、過去問は全て同じ会社のもので揃えれば大丈夫です。違う出版社のものを何冊も買っても満足するだけなので買う必要ありません。
試験問題は過去に出ているものに似た問題が多く出ますので過去問勉強は必須です。
過去問の問題数だけを見て落ち込まないで下さい。
模試テスト
私は宅建吉野塾(YouTubeで講座動画を出している方)がテスト前にワンコイン模試を利用させていただきました。
内容量は多くないですが、最後に山を張ると言う意味ではワンコイン(私が購入したときは500円)で買えるのでやっていて損はありません。
他に利用したもの
・YouTube
他の国家資格に比べても宅建は沢山の方が講座動画を出していますので利用しない手はありません。
私が利用したもの(参考程度に)
●テキスト(本・電子書籍)
出版社:RECリーガルマインド
・出る順宅建士合格テキスト(1)権利関係
・出る順宅建士合格テキスト(2)宅建士業法
・出る順宅建士合格テキスト(3)法令上の制限・税・その他
・出る順宅建士 ウォーク問 過去問題集(1)権利関係
・出る順宅建士 ウォーク問 過去問題集(2)宅建士業法
・出る順宅建士 ウォーク問 過去問題集(3)法令上の制限・税・その他
テキスト3冊+ウォーク問3冊 計6冊
私はこの中で宅建業法のみ(テキスト、過去問の2冊)は電子書籍で購入し、仕事の休憩時間の勉強に使用していました。電子書籍はAmazonで購入です。
『RECリーガルマインド』では他にも宅建試験に関する本を出していますが、沢山買って中途半端な勉強になるようであれば買う必要はありません。
●本は電子書籍と紙の併用
私は紙と、電子書籍を併用して使いましたが、メインは紙の方がおすすめです。
出来なかった問題や分からない文章にたいして印をつけたり、折ったりがすぐに出来る上、どれくらい読んでるかが分かります。『どれくらい読んでいるか』がすごく大事で、やった感がないと頑張る気力がなくなります。
電子書籍でもメモや印をすることは可能ですが、やはり紙の方がやる気がでます。
電子書籍を利用した理由としては、職場の人に勉強しているのがバレたくないので、会社では電子書籍。家では紙で勉強しました。
●YouTube
・宅建みやざき塾
・宅建吉野塾
・【全範囲無料公開】土地家屋調査士が教える宅建講座
勉強方法
これから書く勉強期間については目安で書いています(私もここまできっちり勉強する期間を分けてません)ので、焦らず自分に合った期間で確実に身につくよう心がけて下さい。
勉強方法①(約1カ月)
参考書を読む。
理解出来ていなくても大丈夫です。つまんなくてもとりあえず読み切ります。
勉強方法②(約1カ月)
テキストとYouTubeと併用です。
教師をしている方の説明はやはり参考書と違い分かりやすいです。教え方もわかりやすい上、無料なので絶対利用しましょう。
勉強方法③(〜試験まで)
ある程度理解出来てきたら過去問を解いて間違えた所を参考書を見て理解する→過去問を解く、の繰り返しです。
試験問題は過去問に似たような問題が出ます。過去問をやっているだけで、試験問題をとくスピードを上げることが可能です。
併用で隙間時間や耳が空いている時間にYouTubeで勉強動画を見ましょう。
勉強方法④(試験の約1カ月前)
③+模試テスト
本試験で出るであろう部分の問題を自分がどれだけ理解できているのかが目に見えてわかります。
試験当日、問題を解く順番
私は最後の五問からやりました。登録講習を受ける事で免除になる部分です(お金がかかります)。その年の不動産業界の数字が出ますので、ほぼ丸暗記問題+αです。こちらに関してはYouTubeで覚え方を出している方がいるので、頭から抜ける前に解いておきます。
あとは順番に問題を解いて、考えれば分かりそうな問題と考えても分からない問題にそれぞれ違う印をつけて後回しにします。(分かる問題→少し考えれば分かる問題→わからないor時間がかかる問題)
後日答え合わせをする為に問題用紙には自分の書いた番号に印をつけておきます。
試験終了後
ここでは頑張った自分を思いっきり褒めてあげて下さい。
私も試験時の問題用紙を家に放り投げて浴びるほどお酒を飲みに行きました。
試験が終わるといろんな会社が合格点の予想をし始めますが、気にしない。ただの予想ですので振り回されては精神がもちませんので。
試験会場の外でもなんかよく分からないチラシを配ってる人もいるでしょう。
もう終わったことなので考えるのは明日以降で大丈夫です。
しっかり出来た人も不安な人もとりあえずその日は遊びまくって下さい。
後日心が落ち着いたら、答え合わせをして自分が何点とれているのか把握しておきましょう。試験の点数は教えてくれませんので。
答え合わせをしっかりしておけば、今年の合格は難しそうでも来年に活かせます。
最後に
私の一度目は中途半端に勉強をしていたせいで試験日ギリギリで理解していないところが何個も出てきてどうしたらいいか分からなくなっていました。
空いた時間には『宅建 簡単』『宅建 受かる方法』など、調べていました。そんな時間あれば勉強が出来たと思うのですが…。
いままでろくに試験も受けたことのない私には荷が重かったのでしょう。
それでも2回目で宅建試験に受かりました。
受かってからは自分に自信を持てるようになり、無理かもしれないと思っても挑戦しようと思えるようになりました。
これに関しては宅建試験だけでなく、他の試験に対しても同じ事が言えます。
私は受かることがゴールでしたので、ドラゴン桜の名言のように『東大に受かるのは始まりにすぎない』なんてかっこいい言葉は私には言えませんね。
勉強方法に不正解はありませんが、この記事を読んで勉強方法の手助けになれば幸いです。
皆様が宅建の試験に受かることを心から願っております。
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